なぜJTC(大企業)では優秀な中途社員ほど出世できないのか ?──経験者が語る「外様」の賢い働き方【全10回連載 vol.7】
それは努力が足りないからではない。 ── 最初から「正式メンバー」として設計されていないからだ。 「新規事業の社外折衝は、全部こっち任せ😩」 「成果は上司の手柄にされて、自分にはおこぼれだけ😞」 「これじゃ、やりがいゼロ…」 そんな風に感じたこと、ありませんか? JTC(Japanese Traditional Company:日本型大企業)) に中途入社したものの、なかなか評価されない。 プロパー社員との見えない壁にぶつかり、モヤモヤを抱えながら働いている——。 本記事では、そんな悩みを抱えるあなたに向けて、 「優秀でも出世できない中途社員」が賢く働くためのヒント を、私自身の中途社員としての実体験を交えてお伝えします。 <筆者紹介> 東京大学建築学科卒業後、スーパーゼネコン、大手インフラ企業に勤務。 約40年にわたり、日本型大企業(JTC)という共同体の内部を観測する。 出世競争という制度的ゲームからは早期に身を引き、 組織の評価ではなく、個人の「実体」に投資する道を選ぶ。 🕮目次 Ⅰ.JTCの中途社員は優秀でも出世できない理由とは? ①中途社員は組織の正式メンバーではない ②プロパー社員との間にある厚い壁 ③成長できないJTCはゼロサム社会 Ⅱ.優秀でも出世できない中途社員の賢い働き方とは? ①自分のスキルは、あえて出し惜しみする ②JTCの恵まれた福利厚生制度は、しっかり活用する ③「転社」はしない Ⅲ.まとめ:中途社員は、JTCという共同体をどう生き抜くか Ⅰ.JTCの中途社員は優秀でも出世できない理由とは? ①中途社員は組織の正式メンバーではない 現在もなお、メンバーシップ型雇用システム(新卒一括採用、終身雇用、年功序列)を維持している日本企業は、社員の出入りが少なく、閉鎖的な組織です。 特にJTC(日本型大企業)は、まるで血縁集団のような強い結束力を持つ共同体といえます。 日本の伝統的な共同体、特に農村や村落では、「全会一致(コンセンサス)」が極めて重視されてきました。...